旅の手帖 〜LONDON編 その1

9日間かけてイギリスとフランスを旅行してきた。
少々時差ぼけが残るぼんやりした頭で旅を振り返りつつ、写真とともに、訪れた先々でメモした印象をちょっとずつ載せてみようと思う。


まずは、ロンドン。




ロンドンと言えば、いつも厚い雲に覆われてグレーなイメージだったが、それとはうって変わって滞在中はずっと青空だった。
青空に真っ赤なダブルデッカーが映える。


ロンドン初日は大英博物館から。



   


校外学習の小学生たちが何組も。
小さい頃からこんな贅沢な環境で学習できるなんて、ほんとに羨ましい。


続いて、ナショナル・ギャラリー。



膨大なコレクションと名品の数々に、かなりお腹いっぱいに。
ヤン・ファン・エイクの部屋が改修中で見られなかったのが心残り。。。
しかし、ターナーの傑作「雨、蒸気、スピード」は、ほぼ一人占め状態で見ることができて満足。対面すると、図録等では感じられない迫力に圧倒される。



ナショナル・ギャラリーの目の前に広がる、トラファルガー広場
きっと、ここに集まる8割方は観光客なんだろうな。
燦々と陽が差して、朝晩の冷え込みが嘘のよう。
ついウトウト・・・してしまいそうになるのをなんとか頑張って、続いて目指すはV&A(ヴィクトリア&アルバートミュージアム)。




ロンドンの地下鉄。




   


V&A。
分かってはいたが、初日から欲張りすぎた。。。
この規模のミュージアムを一日に三か所見るのは無謀だったと後悔。睡魔と足の疲労をおして、見たい部屋だけをかいつまんで鑑賞。
もっとベストなコンディションでじっくり見たかったなぁ。


欲張りすぎた初日の締めくくりは、何気にロンドン滞在でいちばん楽しみにしていた、ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサート。



ヴィクトリア朝時代の、なんとも気品漂う佇まい。


ビートルズが英王室を招いてコンサートを行った時、ジョンが「安い席の人は拍手を、高い席の人は宝石をじゃらじゃら鳴らして。」と言った、あのロイヤル・アルバート・ホールでとにかくコンサートを鑑賞する!というのが目的で、正直演目にはあまりこだわりがなかった。

が、たまたま開催中だったのが、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラによる「SYMPHONIC QUEEN」。
ご存知クイーン・サウンドのオーケストラカヴァーということで、まったく知らない演目を聴くより断然楽しめた。



この雰囲気にやられた、というのもあると思うが、「Love of My Life」の切なく甘美なメロディーが流れた時、思わずザワザワと鳥肌が立ち、涙ぐんでしまった。

ある程度きちんとした格好で聴くのが礼儀かと思っていたが、周囲を見渡すとクイーンのロックTにジーパン姿のおじちゃんたちも多く見られ、イメージしていたよりもずっとカジュアル。
演奏に合わせて歌を口ずさむ人も多くいて、クイーンもやはり英国民に愛される国民的バンドであるなぁと実感。


美しい演奏をBGMに、一日の疲れがどっと出て後半はウトウト夢の中。。。なんと贅沢な。
素敵な夜だった。


つづく…