ダリの蟻
ダリの作品にしばしば登場する「蟻」。
ぐにゃぐにゃ時計で有名な「記憶の固執」然り、ブニュエル監督と組んだ映画「アンダルシアの犬」にも、主人公の掌を無数の蟻が蝕む強烈なシーンが出てきます。(久々に観たいなぁ)
なぜ急にダリか、と言いますと・・・
先日訪れた福島の景勝地、裏磐梯には、地元の人たちには「ダリの美術館」として親しまれ、世界屈指とも言われるダリ・コレクションを誇る素晴らしい美術館があるのです。 (こちら→ 諸橋近代美術館 http://dali.jp/index.php)
よく温泉地とかにあるような“○○ミュージアム”的なものとはワケが違います。ホンモノです。
毎年、紅葉のシーズンは特に賑わう裏磐梯。
美術館の目と鼻の先には五色沼もあり、本当に自然の美しい所です。
悲しいことに、3.11以降観光客は激減とのこと。
多分、今はまだ難しいのかもしれないけれど、いつか他県から福島へ旅行しようかと考えている方がいたら、猪苗代湖→裏磐梯、ダリの美術館→喜多方ラーメン→会津 のコースはほんとおススメ!
ミュージアムショップで購入した、ダリの蟻ハンカチ。
周りからは気持ち悪いと不評だけど、かわいい、でしょ・・・?
そもそも、何故ダリは蟻のモチーフをしばしば作品に登場させたのか。
気になって調べてみると、幼少期にコウモリを飼っていたダリ少年が、ある日そのコウモリが無数の蟻のにたかられて死んでいるのを見つけ、死の恐怖を感じたという体験によるものだそう。
なるほど、かわいいだけじゃないのね。
「メメント・モリ」かな。
しかし幼少期にコウモリ飼ってたなんて、やっぱりただ者じゃない(笑)